OBS Japanブログ

本家OBSとは別の団体ですが,OBS Studioに関する情報を日本語で発信していきます。

OBS Studio 22.0.x リリースノート

OBS Studio 22.0.3 (macOS修正プログラム)

22.0.3修正プログラム (macOS)

  • 起動時のクラッシュを修正

Release OBS Studio 22.0.3 (macOS hotfix) · obsproject/obs-studio · GitHub

OBS Studio 22.0.2

22.0.2修正プログラム

  • プログラムが誤って選択したサーバーとは異なるサーバーを使用することがあるバグを修正しました
  • ソースをコピー&ペーストしても変換がペーストされないというバグを修正しました
  • 認証付きのカスタムサーバーを使用できなくなるというバグを修正しました。
  • ブラウザソースが正しく更新されないmacOSのバグを修正しました。
  • ブラウザソースがインタラクションウィンドウを離れるとクラッシュする可能性のあるmacOSのバグを修正しました
  • スクロールバーが表示されていた場合,ソースリストのロックアイコンがスクロールバーの下に消えるようなmacOSのバグを修正しました
  • 特定のLinuxデスクトップ環境でマルチビューがクラッシュする可能性がある問題を修正しました
  • まれな状況下で起きる可能性のある起動時の潜在的なクラッシュを修正しました。
  • 「配信開始」や「配信終了」のホットキーが,設定ウィンドウのホットキーの部分から不思議に消えてしまうケースがいくつか修正されました
  • フィルタウィンドウでプレビューが非常に押しつぶされて表示されるバグを修正しました
  • ブラウザソースが時には適切にペイントされないバグを修正しました。
  • 「プロジェクタを常に手前に表示させる」オプションは,ウィンドウ付きプロジェクタにも適切に適用されるようになりました
  • Windows 7を使用している場合,古いバージョンのドライバとの互換性がないためブラウザソースのハードウェアアクセラレーションをデフォルトで無効にしました
  • プログラムでIntelビデオアダプタを使用すると,多くのIntel内蔵ビデオアダプタとの互換性がないためブラウザソースのハードウェアアクセラレーションをデフォルトで無効にしました
  • 自動構成ツールから「ベータ」警告を削除

Release OBS Studio 22.0.2 · obsproject/obs-studio · GitHub

OBS Studio 22.0.1

22.0.1

  • ブラウザソースがローカルファイルを正しく読み込めないバグを修正しました。

Release OBS Studio 22.0.1 · obsproject/obs-studio · GitHub

OBS Studio 22.0

一般的な変更点

  • ブラウザソースに対する主な変更点は次の通りです:
    • Windowsにおいてブラウザソースのハードウェア アクセレーションに対応しました。これはパフォーマンスを大幅に改善します。また,WebGLのような先進的なレンダリングを有効にしています。これらはCPU使用率,RAM使用率,そしてGPU使用率を削減します。このオプションはデフォルトで有効になっています。予期しない問題がある場合は,必要に応じて設定の [詳細設定] で「ハードウェア アクセレーション」を無効にすることができます。
    • Chromium 68に更新しました
    • プラグイン全般をリファクタリングしました。また,1万3000行に及ぶソースコードを取り除きました (特に,私は満足しています)
    • Windowsでブラウザソースが正確にフレーム同期されるようにしました
    • ブラウザソースのメモリリークを修正しました
    • ウィジェットとしてWebブラウザを使うことが可能になりました (現在は利用されていませんが,後でさらに多くのカスタム機能を使用できます)
  • ソースをグループ化する機能を追加しました。複数のソースをグループ化して,1つのソースのように変形することが可能です:
    • グループを追加するには,いくつかのソースを選択し,右クリックして「選択したアイテムのグループ化」を選ぶする,あるいは追加メニューから空のグループを作ることができます
    • グループの内外で円滑にドラッグドロップすることができます
    • グループを右クリックして「グループ化の解除」を選択すると,他のシーン上にあるグループに影響を与えずグループ化を解除することができます
    • グループは主要シーンリスト内のサブリストとしてソースのリストを表示し必要に応じて折りたたんで隠すことができます
    • グループは他のソースのように複数シーン間で参照することができます
    • グループ自身がエフェクトフィルタを持つことができます
  • ソースリスト内のアイテムにカスタムの背景色を設定して構成の改善のためにカラーコードを付ける機能を追加しました:
    • ソース一覧からソースを右クリックし,「色の設定」を選択することで,背景色を設定することができます
    • メニューからプリセットから選択できる他,カスタム色を選ぶことやデフォルト値にリセットすることができます
  • ミキサーに「垂直レイアウト」を追加しました。水平レイアウトから垂直レイアウトに変更する場合,ミキサー上を右クリックメニューから選択することで使用可能です (#1257)
  • マルチビューに一度に24シーンを表示できる機能を追加しました。一般設定から設定することができます (#1260)
  • 音声設定から2種類のピークメーターを選択することができるようになりました。「サンプル ピーク」または「真のピーク」を選択できます (#1189)
  • セキュアストリーミング (RTMPS) に対応しました。Facebookなどで対応しています (#1360)
  • 一度にIntel QSVエンコーダを1つ以上使用できるようにしました (#1341)
  • バウンディングボックストランスフォームに設定されているソースでもAltクロップを使用できるようになりました。これによりソース上でCtrl-Fを押した後にAltクロップが機能しないなどの問題が修正されます。その場合矩形のサイズは変更されませんが,内容は長方形に再調整されます。 (01ac60c)
  • ウィンドウ プロジェクターの位置を起動時に復元,終了時に保存するようにしました (#1195)
  • ミキサーのオーディオソースを辞書順に表示するようにしました (#1242)
  • OBSがアイドル時,GPU使用率をわずかに減らしました (例えば,OBSで配信録画していないときです) (45b5291)
  • どのシーンにもメディアソースを追加していないまま,黒い画面の状態で配信開始しようとすると,警告ダイアログを表示するようにしました。これにより少なくとも新しいソースを追加することなく,新規ユーザーが誤って配信しないようにします。 (310c98e)
  • NVIDIAとIntel内臓のGPUが搭載されている環境で,デフォルトではNVIDIA GPUを使用するようにしました。 もし望むのであれば,NVIDIAコントロールパネルから使用するGPUを変更することができます

バグ修正

  • 特定のフォーマットで録画しているとき,1000 FPSといった不正確なメタデータが表示される不具合を修正しました (1f592d1)
  • プロファイルを変更したとき音声モニタリングデバイスが正しく変更されない不具合を修正しました (#1258)
  • フィルターを貼り付ける際に,貼り付け先ソースが選択されていない状態で貼り付けた場合クラッシュする不具合を修正しました (b0cd7fe)
  • 「常に手前に表示」に切り替えるたびにプロジェクタが終了するバグを修正しました。 (#1207)
  • リプレイバッファーを使用中に,録画オプション「スペースなしのファイル名を生成」が正しく動かない不具合を修正しました (#1276)
  • Windowsでゲーム/ウィンドウ/画面キャプチャーで特定のカーソルサイズで正しいサイズにならない不具合を修正しました (#1284)
  • ダークテーマでOBS内に表示されるハイパーリンクの視認性が悪い問題を修正しました (e1ab9a0)
  • スティンガートランジションに非常に遅いトランジションポイントが割り当てられていると配信出力が停止するバグが修正されました (無効な浮動小数点計算が音声データに挿入され音声エンコーダーが失敗してエンコーディングを停止し 配信出力を停止する) (0bd2e23)
  • macOSでVLCがインストールされているのにも関わらずVLCソースが見つからない不具合を修正しました (ec366cf)
  • macOSで正しく音声モニタリングが表示されない問題を修正しました。またmacOSで音声モニタリングにおけるいくつかの不具合を修正しました (#1318, #1345)
  • macOSでMixerのFTL配信がクラッシュする不具合を修正しました (#1374)
  • 色プロパティが (ソース/フィルタのプロパティを表示している時) ユーザーが設定した実際の色を表示しないバグを修正しました。 (#1305)
  • ソースまたはシーントランジションの名前が変更されるとき,ホットキーの項目が更新されない不具合を修正しました。またホットキーが正しく保存されない不具合も修正しました (#1310)
  • 出力モード 詳細 を利用した際に新しいプロファイルを作成してもサービスの設定 (キーフレーム間隔など) が強制されないバグを修正しました (310c98e)
  • スタジオモードを有効化あるいは無効化するとき,配信開始または配信終了のためのホットキーが無効になる不具合を修正しました (caceb62)
  • いくつかのメモリリークを修正しました (#1287, #1292)

Release OBS Studio 22.0.1 · obsproject/obs-studio · GitHub

Windows 10 April 2018 Update以降の環境にてOBSを利用する上での注意点

Windows 10 April 2018 Update (Version 1803)以降では,カメラとマイクの新しいプライバシー設定が追加され,設定によってはカメラやマイクが使用出来なくなる可能性があります。
カメラのプライバシー設定はキャプチャカードにも影響します。 これらの設定は選択肢です。

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OBSなどのカメラやマイクを使用するアプリでマイクやカメラを再度使用出来るようにするには,次の手順を実行します。

設定アプリを開く

「Windowsマーク」のスタートボタンをクリックしてから「設定」という項目をクリック。

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「設定」アプリが開いたら「プライバシー」をクリック。

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カメラ (キャプチャカード) の場合

「カメラ」を開いて「アプリがカメラにアクセスできるようにする」をオンにする。
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マイクの場合

「マイク」を開いて「アプリがマイクにアクセスできるようにする」をオンにする。
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参考: Windows 10 のバージョンを調べる

設定アプリを開く

「Windowsマーク」のスタートボタンをクリックしてから「設定」という項目をクリック。

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「設定」アプリが開いたら「システム」をクリック。

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左の一覧の「バージョン情報」をクリック。これは Windows 10, Version 1803 の例です。

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その他

ゲームキャプチャのパフォーマンス問題に関して

2018年05月13日に修正版「21.1.2」がリリースされました。

注 : 「21.1.0」の自動アップデータに問題があり新しいバージョン(21.1.2)への自動更新が利用出来ません。該当バージョンをお使いの方は手動でアップデート (インストーラーのダウンロードと実行) する必要があります。
Release OBS Studio 21.1.2 · obsproject/obs-studio · GitHub

Windows 10 April 2018 Updateにより「d3d9.dll」が更新されました。
「d3d9.dll」が更新された影響でD3D9採用ゲーム*1を「ゲームキャプチャ」した際にパフォーマンスが低下する問題が発生しています。(ゲームのFPSが下がる)
修正アップデートが提供されるまでは,画面キャプチャ , またはウィンドウキャプチャでゲームのキャプチャを対処してください。

影響を受けているか確認する方法

OBSのログをチェックして,影響を受けているか確認することができます。
「ヘルプ > ログファイル > 現在のログを表示」
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影響を受けている場合ログに「memory capture successful」と書かれています。

16:57:17.194: [game-capture: 'ゲームキャプチャ'] attempting to hook process: ゲーム実行ファイル.exe
16:57:17.216: [game-capture: 'ゲームキャプチャ'] using helper (compatibility hook)
16:57:17.220: [game-capture: 'ゲームキャプチャ'] hook not loaded yet, retrying..
16:57:19.228: [game-capture: 'ゲームキャプチャ'] attempting to hook process: ゲーム実行ファイル.exe
16:57:19.236: [game-capture: 'ゲームキャプチャ'] d3d9 memory capture successful
16:57:19.261: [game-capture: 'ゲームキャプチャ'] memory capture successful

ゲームモード

ゲームモードが有効になっていると,WindowsはOBSのGPU優先順位を下げ配信/録画のフレームラグを引き起こす可能性があります。

ゲームモードをオンまたはオフにするオプションは,Windows 10 1809にアップデートした場合「設定」アプリの「ゲーム」から無効にする事が出来ます。
それ以外のバージョンをお使いの場合は,下記wikiをご覧ください。
Windows 10のゲームモードを無効にする方法 (英語ページ)

*1:DirectX 9採用ゲーム例: Counter-strike: Global Offensive(CS:GO), League of Legends(LOL), Rocket League, The Witcher, Bioshock 1 and 2 など